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▲景観に配慮した防護柵の整備ガイドライン(国土交通省)



▲日本塗料工業会塗料用標準色(2007年D版) 


▲景観対応色 拡大画像

景観配慮 防護柵の色彩

国土交通省は、平成16年3月に「景観に配慮した防護柵の整備ガイドライン」を策定しましたが、この中で周辺との調和が得やすい防護柵の推奨色を示しています。推奨色として指定された4色は「塗料用標準色見本帳」に加わりました。

日本国内では建築や土木の塗装色の見本帳として日本塗料工業会が発行している「塗料用標準色見本帳」が多く使われており、この色見本で指定すれば日本中どの塗料メーカーでも対応してくれます。

日本塗料工業会の塗料用標準色の2007年D版には632色が収録されていますが、2007年版から丸の中に景の字が表示された以下の4色が追加されています。

       ■ D19−85A (10YR8.5/0.5)
       ■ D19−60B (10YR6/1)
       ■ D19−30A (10YR3/0.5)
       ■ D19−20B (10YR2/1)

丸の中に景の字の記号の説明を読むと
「国土交通省で指定された景観対応色です。」
と書かれています。
この国土交通省の景観対応色は「景観に配慮した防護柵の整備ガイドライン」の検討委員会で検討され選定された色彩であり、これまで安全面のみを重視して決められていたガードレールや乱横断防護柵の色彩を、景観面からも配慮して選択しています。

安全性も重視しつつ景観面にも配慮した防護柵の推奨色を、日本国内で最も広く利用されている日本塗料工業会の塗料用標準色の見本帳に載せたことは大きな意義があります。
この4色は防護柵の色彩として考えられたものですが、防護柵以外の色彩にも展開出来ます。


快適な道路空間を目指して

国土交通省がこの4色を公表したことによって、これまでバラバラに使用されていた道路空間の色彩が整理されます。例えばこれまで照明ポール等に使われていた様々な茶色は10YR2/1に収束しつつあり、さらに自動販売機の色彩も10YR系のベージュが用意されつつあります。

10YRという色相は建築外装でも慣例色となっている色相であり、建築外装と道路空間で使われる色相が近ければ、明るさや鮮やかさに差があっても、色相調和型の配色となります。時代の新しさを感じさせる配色はこれからも開発されると思いますが、新しさばかりを競うのではなく、落ちついた調和のとれた空間をつくることを基本とすべきでしょう。 基調色がなければ、新しい対比的な色彩の魅力も感じられません。今後、快適な道路空間を実現していくために、国土交通省が示した景観対応色である10YR系の低彩度色を日本の道路空間の基調色として拡げていくことが必要でしょう。