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 まちで見つけた10YR







その
< 信玄餅のきなこは何色?>





先日、事務所で信玄餅を美味しく頂いていると、

ぽろっ ときなこがテーブルに落ちてしまいました。


それではせっかくなので、測りましょう。






おっ 10YRですねぇ。

近似値は
10YR7. 5/6です。


そういえば、きなこは大豆を砕いたもの。

思い起こせば、お米や小麦・豆類など、主食となる食べ物の多くは暖色系の穏やかな色です。

大地の恵みが育む農作物もまた、ベースカラーは10YR系が中心なのかもしれません。



今回は日塗工という、色票を用いて色を測りましたが、
食べ物を使った、10YR色票というのができたらおもしろそうです。


誰でも気軽に10YR鑑定ができる、食べ物色票。


ちょいと準備を進めてみたいと思います。


2010.04.21  CLIMAT 片岡照博




 




その
< 馴染む色には理由がある >


あるタウン誌にリレーコラムの原稿を書く機会があり、神田の色を取材しました。
地図で色々な建物に目星をつけ、テーマである“神田らしい色”を探して歩きました。

文化学院は、私がかつて進学先として検討したことのある学校です。
多くの著名人を輩出したことで有名な、歴史ある学院。
一昨年建替えが行われ、現在は規模の大きな校舎となっています






しかしながら、正門のアーチはかつての姿のまま復元されており、
外観はかれこれ20年ほど前、高校生の時に見た印象のままでした。
この背後に、高層の校舎が控えています


多くの人が慣れ親しんできた、ずっとその場にある形、色。
学院の周囲や中庭には移植された立派な樹木が数多くあり、
穏やかなウォームグレイの外装色が、木々の緑を引き立てています。




新しい存在でありながらまちなみにしっくりと馴染んでいるのは、外装色そのものの存在感もさることながら、
人工VS自然、という切り離された関係でなく、全てが一体的に設えられていることも
要因の一つなのではないか、と感じました。

色が形と馴染み、形がまちに溶け込む理由。
また一つ、新たなテーマが見つかりました。



外装色のマンセル値は、10YR 5.0/1.0。
暗さの中にほのかな暖かみがあります。



2009.01.09  CLIMAT 加藤幸枝




 




その
< 10YRバス現わる! >

しばらく前になりますが、日差しの強い夏のある日、
仕事で横浜市鶴見を訪れた時のことです。

現在計画中の色彩計画のため、駅周辺の建物やストリートファニチャー等を
測色(色を測ること)していました。

ひととおり調査を終え、駅のロータリーを歩いていると、
それは突然目に飛び込んできました。

そう、10YRバス(←勝手に名付けました)です。


一般的に、ラッピングバス等の広告物には、高い誘目性(目立ちやすさ)を
持たせるために、高彩度色が用いられがちです。

しかし、このバスはどうでしょう。
なんとも地味な色合いです(これはもちろんいい意味で)。

落ち着きある配色のおかげで、背景にある緑の色も映えています。
周辺環境に配慮したこうした勇気ある判断ができるのは、家具屋さんという職業柄でしょうか。

なぜなら家具もまた、家の中にある様々なモノとの調和が求められているのですから。


参考までに色の数値データです。
10YR 5/2 、 10YR 8.5/1.5 


2008.12.16  CLIMAT 片岡照博




 




その
< 10YRショッピングセンター発見! >



先日、つくばエクスプレスに乗っていると、
心地よい配色のショッピングセンターが目に飛び込んできました。
さっそく途中下車し、測色してみるとその結果は下記の通り。

 


ベースカラー :
10YR3/2 , 10YR6/3

木ルーバー :
7.5YR5/7

ストライプ模様 :
5YR4/2 , 10YR8.5/1.5

床タイル :
10YR7/3


こまめに分節化され、圧迫感を感じさせない外装色には、
10YRを中心とした暖色系の穏やかな色彩が展開されていました。

新駅として近年整備された流山おおたかの森駅。
駅前広場には若いケヤキ並木があります 。

いずれこれらの木々が生長し、足元に
緑陰を生み出すころには、
建築と緑が調和した、魅力的な景観がみることができるでしょう 。

2008.03.21  CLIMAT 片岡照博





 




その
< モミジバフウの紅葉 >

駒沢通りの街路樹であるモミジバフウ(紅葉楓)が紅葉していました。
沿道に植えられた木々は鮮やかな黄赤系に色付いています。

ムムム この色相は・・・

胸騒ぎの真相を確かめるべく、
落ちている葉っぱを拾い、測色してみることにしました。

その結果は下記の通り。

 

採取時 : 1.7Y6.8/9.5

10h : 2.1Y7/8

24h : 1.2Y6.7/6.5
240h : 7.7YR6.1/5.3

 

※10YR = 0Yです。 ※上記の数値は測色器で複数回測色した平均値を表示しています。

測色の結果、採取した時点での色相は1.7Yでした。
0Y=10YRですので、これは概ね10YRといって良いでしょう。

さっそくみつけました 10YR。

さて、紅葉している葉っぱには鮮度があります。
せっかく拾ってきたものをすぐに手放すのももったいないので、
時間とともに経過を観測してみることにしました。

すると、興味深い結果が現れました。

10時間後、
葉の水分が抜け、少し くたっとなってきた頃に再び測色してみると、
彩度が1.5近く落ちていたのです。
短時間にこれだけ彩度が落ちるというのは驚きですね。

自然界における高彩度色が、
移ろいやすく絶え間ない変化の中にあるということがわかります。

見る者は、そのはかなさの中にこそ魅力を感じるのかもしれません。

24時間後以降は、褪色速度がゆっくりとなり、
高彩度色から大地に溶け込む褐色へと徐々に彩度が落ちていきました。

褪色していく際に色相の変化が多少見られましたが、
いずれも 10YRを中心に揺れ動いていることが確認できました。

2007.12.12  CLIMAT 片岡照博